『超絶刺繍展Ⅱ』に行ってきました
2015/06/22
神戸ファッション美術館で開催されている『超絶刺繍展Ⅱ』に行ってきました。
昨日は、予定外にハードな運動をしたせいで体じゅうバキバキの筋肉痛だったのですが、あと2週間で会期が終わってしまうことに気が付いたので、気合入れて出かけました。
日本とアジア中心に、主に19世紀以降の『超絶的な』刺繍が程こさえた衣裳が展示されていました。正直、予想以上に面白かったです!
どの刺繍も、『超絶』という言葉に相応しい人間離れした細かさ・美しさ・素晴らしさでした。
特に、会場の入り口のほうに展示されていたインドの刺繍が衝撃的でした。どう見ても一枚の布地だったので、最初は、プリントだと思ったんです。貴重な衣裳だろうから、レプリカかなと思って。
でも、思いっきり近寄ってちゃんと見たら、プリントだと思った一面の柄は全部刺繍でした。これで、『超絶』の意味が分かりました。それ以降の展示物全部、目を疑いたくなるものばかりですが、ちゃんと刺繍でした。
写真撮影禁止なので、紹介できないのが残念ですが・・・。本当に、もっとじっくりずっと見ていたいくらい素晴らしかったです。
(特に、大正時代の朱い孔雀柄の帯、欲しいくらいだった)

入場時にもらえるスステッカー。『長崎くんち』で使われる刺繍のデザイン!
展示されている刺繍を見て思うのは、やっぱり「凄い手間暇だな」ということです。
技術ももちろんすごいのですが、衣服一面にあれだけの刺繍を施すのに、何人の人が、どれだけの時間を費やしたんだろうと思います。途方もないものだと思います。
実際に刺繍をすることは、現代なら機械でできる部分もあるだろうし、柄の下絵を繰り返し描くのも、今ならパソコンで簡単にコピー&ペーストできます。だから、同じ模様・同じデザインの衣服を何万枚・何億枚と量産することも可能です。
今回見た衣服は、そういう感覚とは別世界のものでした。
単に、高価な素材が使われているというような意味ではなく、一着一着が特別なものだとよく分かりました。
色々考えているうちに、「人は、どうして装飾を施すんだろう?」と思いました。
無地・無色の一枚の布でも、暑さ・寒さは防げるし、体を覆えるし、デザイン性も工夫できます。でも、それ以上に、様々な色の糸や石・ビーズを使って、衣服にさまざまな文様を描くのは何故なんだろう、と。
もっと古い時代、衣裳の装飾は特権階級だけのものだったと思うから、強さや富の象徴であることは分かります。
ただ、もうちょっと根本的なことを考えると、今回の展示で感じた途方もない時間と労力が思い出されます。
装飾されたい服を身につける側にとっても、装飾を施す側にとっても、それだけのものをかけて作り上げることって、うまく言えませんが、もっと精神的な(『祈り』のような)行為なのではないかなと思いました。
というか、まぁ、刺繍を見ながら「私なら、この衣裳の1平方センチメートルの刺繍を完成させるのに一生かかる自信ある」と思ったから、そういう精神的な(宗教的な)意味づけがなしで人はここまでの仕事ができるんだろうか、と思ったのでした^^
(ほかにもいろいろな文化的な背景があると思います)
まったくまとまりませんが、そのように「美とは?」「衣服とは?」という疑問から、「私はどんな服が好きなのかな?」「どうして好きなのかな?」「オシャレなランジェリーが欲しい!と思って商品開発をしているけど、何をオシャレだと思っているのかな?」「どうしてそう思うのかな?」と、答えの出ない自問自答をずーっといているうちに一日が終わりました。
とはいえ、『超絶刺繍展』の他にも、『横尾忠則現代美術館』と、前から行きたかった『神戸文学館』も巡って、引きこもり気味の私にしては活動的な、充実した一日でした。
「胸にボリュームがない」「アンダーバストが細い」「ランジェリーは好きだけど、デザインとサイズで納得のいくものがない」という理由から、2015年『大人の女性のためのSサイズランジェリー』の商品開発を始めました。(詳しくは自己紹介ページをご覧ください)現在も、日々研究&開発進行中です!
ただ、商品開発を進めれば進めるほど、考えれば考えるほど、マニアックな商品で(笑)、ときどき「本当にこんなもの、私の他に欲しい人がいるんだろうか・・・」と不安になることがあります。実際、『Sサイズランジェリーが欲しい大人の女性』は世間から見ると圧倒的に数は少ないと思うので、なかなか要望を拾うことができません。
でも、だからこそ、私と同じような体形&気に入るランジェリーがなくて悩んでいる方のご意見をいろいろ伺い、商品開発に生かしていきたいと思っています。
ですので、もしご興味がありましたら、ぜひTwitterフォロー(@rs_lysblanc)や「いいね!」などで反応をいただけると励みになります!ささいなことでも、お声など聞かせていただけるとさらに嬉しいです!
商品が完成したら真っ先にブログやTwitterでお知らせします。どうぞよろしくお願いいたします。
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